「不動産投資を考える」武勇伝編
みなさん、こんにちは。
秋らしい晴天の週末いかがお過ごしですか?
齋藤です。
いつもながら突然ですが今回の私のブログ。
横浜空間で連載中の「不動産投資を考える」
http://www.yokohama-kukan.com/invest/index01.htm
では書ききれなかったエピソードをお話したいと思います。
さかのぼること7〜8年前。
あるマンションの1室を裁判所による競売で落札しました。
このマンション。所有者がローンを返済できないために債権者が競売の手続きを
申請し、それを私が落札したわけです。
実際に入居していた人(仮にAさんと呼びます)は所有者から借りて住んでいました。
めでたく落札した後、入居者のAさんに「所有者が私に変わった旨と今後の賃貸借契約について打ち合わせをしたい」と連絡したところ。
どうも話がかみ合わない。
結局、電話では話が通じないので、「後日、会いましょう」ということで、電話を切りました。
そして、実際にAさんに会いに部屋に行きました。
玄関に到着し、まずは「ピンポーン」と押すと、
「ドアは開いているから、入ってこい!」
「態度悪いなー」とちょっとムッとして中に入ると、
暗い中でAさんが包丁を持って立っています。
「よく来たな。俺と勝負しろ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
そして、私に別の包丁を手渡そうとしています。
もう真っ青です。
こりゃ、まずいと思いながらも、Aさんが持っている包丁をよーく見ると、
刃が錆びていて、いかにも切れなそう雰囲気が漂っています。
「こんな包丁で刺されたら、よく切れなくて、逆に痛いんじゃないか」
そんなことを思う、ミョーに冷静な自分もあるわけです。
そうこう考えているうちに
「ほら、勝負だ!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「焦ったらいけない」
そう自分に言い聞かせていた気がします。
そして、今でもよーく覚えているのですが、その時に「Aさんを野良犬と思え」と
天から声が!
野良犬に吠えられたら、目をそらさずに、
「近づこうものなら、オマエさん大変な目に会うよ」というオーラを放ちながら
にらみつける。
「ジーーーーーーー」
「包丁なんか捨てなよ、Aさん。オレを本気で怒らせないでくれよ」
と言えればVシネマ級の武勇伝となりますが、
現実はそれほど刺激的な出来事があっては困るのです。
「まあ、まあ、Aさん、落着いて話しましょうよ」
とちょっと猫背気味に話しかけ
「Aさんの気持ちはわたしもわかります」
「今日はちょっと私も忙しいので、これにて失礼します」
と靴もろくに履かず逃げだしました。
その後、Aさんと連絡がとれなくなり(なんと失踪してしまいました)
結局、弁護士に法的に処理してもらいました。
なにせ、家財道具をそのままにしていなくなってしまったもんだから、時間も1年間くらいかかって大変でした。
この1件で学んだことは、
「人生はドラマのようにいかない」
そして
「錆びた包丁も使い道がある」
ということです、、、、、、、、。