9months co. STAFF’S BLOG

9months スタッフが日々感じた事やあった事をつづります。

幸福度

オーストラリア、メルボルン郊外なう。

ただ今、晩秋のオーストラリアにて休息している、4CGです。




たっぷりと時間があるなか、ネットでニュースをチェックしていると、こんなニュースを見つけた。



経済協力開発機構OECD)は24日、各国の生活の豊かさを示す新たな指標「より良い暮らし指標」を発表した
 国民の幸福度を国際比較することを目指しており、国民生活に密接に関わる住居や仕事、教育、健康など11項目を数値化した。11指標の平均でトップはオーストラリアで、カナダ、スウェーデンが続いた。日本はOECD加盟34か国中、19位だった。
 国の豊かさを示す指標には、どれだけ多くのモノやサービスを生み出したかを表す国内総生産(GDP)があるが、新指標は国民の実感に近い豊かさを示す狙いがある。
 日本は11指標のうち、殺人や犯罪の発生率に基づく「安全」が10点満点で9・7とOECD加盟34か国中トップ。だが、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」はトルコ、メキシコに続くワースト3位だった。
(2011年5月24日19時59分 読売新聞)




「国民の幸福度を国際比較」?



なんだそれ?




そもそも「幸せ」の意味を理解すること自体難しいはず。



そんな訳で今回は「幸せ」について考えてみた。



あまりに難しく複雑な言葉だからこそ、シンプルに考えなくてはならない。
そこで、私は「幸せ」を大きく2つの意味で捉えてみた。


“絶対的幸福”





“比較的幸福”



の2つだ。





2つの幸せを恋愛で例えてみる。


まずは絶対的幸福。
職なし、金なし、容姿悪し、性格悪し。そんなA君だけど、
私大好きなの!A君と結婚します!
そして、どんなに貧しくても暴力をふるわれても、
私は幸せです!
人がなんと言おうと、人がどんな見方をしようと私はA君のことが好きだから、それだけで幸せだと思う。
まさに絶対的幸福。








容姿悪し、性格悪し、でもお金を持っている。そんなB君だから、
私嫌いじゃないし、将来の生活のことを考えて私B君と結婚します。
そして、性格が悪いし、女癖も悪いけれども、
私は幸せかな!
C子の家庭と比べたら裕福な暮らしだし、D子の旦那と比べたらB君はブサイクだけど、D子よりブランド物も買えるから、C子やD子より私は幸せだと思う。
まさにこれが比較的幸福。







どっちの幸せがタチがいいかと言えば、100%絶対的幸福


なぜなら、比較的幸福は妬みや嫉妬を伴なった優越感のうえに感じる幸せだと思うからだ。
だから、何かと比較して自分が負けたと思ったときから卑屈な気持ちを伴なってしまう。



残念ながら、みんなが「幸せ」と思う時の大部分は比較的幸福だと思う。
しかし、自分が勝っている何かを見つけて劣っているものと比較すれば、簡単に幸福感を味わえるのだから、比較的幸福はお手軽な幸福感を味わえるという意味でいえば、とても便利な幸福だとも思う。





「お金があっても幸せにはならない」


この言葉はだいたい、貧乏人が金持ちにむかって妬みひがんで言うものだが、私はつねづねこの言葉自体が的外れだと思う。

確かに絶対的幸福で考えれば、幸せではない場合があるが、比較的幸福で考えれば、ほぼ幸せになると思うからだ。

いわゆる、最悪の不幸をお金は、救ってくれるということだ。







今では日本一有名なアホが国会の施政方針演説で「最小不幸社会を目指します。
と宣言した時には正直ひっくり返った。


最小不幸社会とは比較的幸福でしか成り立たない社会だ。

簡単に言えば、自分より不幸(と思われる)な人やものを見つけて幸福感を感じる社会だ。
そのうえ、比較的幸福は妬みや嫉妬、ひがみがもれなく付いてくる。
そういう幸せを我々日本国民は目指さなくてはならないのだ。



少なくとも理念としては絶対的幸福を目指すべきだろうに!







もっと残念なことに、今回の震災によりこれからの日本はますます比較的幸福を生む条件が揃ってしまったことだ。


「○○でないだけ△△だから、よかった」


「□□な人もいるんだから私達はまだ幸せよ」


ある意味、「最小不幸社会が実現してしまったかもしれない。







私について言えば10代から30代まではほぼ比較的幸福の幸せ感しかなかった。
やっとこの歳(40代)になって絶対的幸福の感覚が理解できた。
(あくまでも、まだ感覚がわかったという程度)

ただし、元々がちょっとしたことで幸せを感じられる性質。


「いつも赤で止まる信号が今日は青だった」
これでも幸せを感じられる。(これは多分いつもの自分と比較しての幸せ)



こういう小さい幸せの積み重ねが大事だということも最近、わかったような気がする。





「小さな幸せからコツコツと」



やっぱりこれだな!これからは!と幸福度1位の国に滞在して思った訳です。








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